包茎手術は痛い?|麻酔・手術中・術後の痛みを医師が解説
2026/08/17
包茎手術は痛い?麻酔中・手術中・術後で痛みは異なります
包茎手術を検討するとき、
「麻酔の注射が痛そう」
「手術中に痛みを感じない?」
「麻酔が切れた後はどのくらい痛い?」
「夜に勃起したら大丈夫?」
など、痛みに対する不安を感じる方は少なくありません。
結論からいうと、包茎手術では通常、局所麻酔を使用するため、十分に麻酔が効いていれば、手術中の切開や縫合による痛みは抑えることができます。
ただし、手術の最初から最後まで、まったく何も感じないという意味ではありません。
痛みを感じやすいタイミングは主に3つあります
包茎手術の痛みは、大きく分けると、
① 局所麻酔をするとき
→ 針を刺す痛みや、麻酔薬を注入するときの刺激
② 手術中
→ 麻酔が十分に効いていれば痛みは抑えられますが、触られている感覚や引っ張られる感覚を感じることがあります
③ 手術後
→ 麻酔が切れてくると、傷の痛みやヒリヒリ感、勃起時の突っ張りなどを感じることがあります
と考えると分かりやすいでしょう。
痛みの感じ方には個人差があり、手術範囲や術後の腫れなどによっても異なります。
「痛くない手術」ではなく、痛みをコントロールする手術です
「完全無痛」「絶対に痛くない」といった表現を目にすることもありますが、外科手術である以上、痛みを完全にゼロと保証することはできません。
大切なのは、
麻酔が十分に効いていることを確認してから手術を始めること
手術中に痛みがあれば追加の麻酔などで対応すること
術後は必要に応じて鎮痛薬を使用すること
などによって、痛みを適切にコントロールすることです。
この記事では、麻酔の注射、手術中、麻酔が切れた後、夜間の勃起、排尿、包帯交換など、包茎手術で痛みを感じる可能性がある場面を時系列に沿って詳しく解説します。
包茎手術で一番痛いのはいつ?
包茎手術の痛みについて、「手術中が一番痛いのでは?」と心配される方もいます。
しかし、局所麻酔が十分に効いていれば、手術中の切開や縫合そのものによる痛みは通常抑えられます。
むしろ、痛みを感じる可能性があるタイミングとして知っておきたいのは、麻酔の注射をするときと、手術後に麻酔が切れてきたときです。
麻酔の注射をするとき
局所麻酔では、陰茎の根元付近や手術する部分の周囲などに麻酔薬を注射します。
このとき、
針を刺すときのチクッとした痛み
麻酔薬が入るときの圧迫感や刺激
を感じることがあります。
麻酔が効いてくると、その後の手術による痛みは感じにくくなります。
手術中
手術を始める前に麻酔の効きを確認し、痛みが十分に抑えられていることを確認します。
ただし、局所麻酔によって主に抑えられるのは**「痛みの感覚」**です。
そのため、麻酔が効いていても、
「触られている」
「押されている」
「引っ張られている」
「電気メスを使用したときに刺激を感じる」
といった感覚が残ることがあります。
特に、普段から亀頭が包皮に覆われていて刺激に慣れていない方では、亀頭に触れられるだけでも非常に敏感に感じることがあります。
このような場合、麻酔によって切開などの痛みは抑えられていても、触覚や刺激そのものを強い不快感や「痛い」という感覚として感じることがあります。そのため、「麻酔が効いていないように感じる」ことがありますが、必ずしも麻酔が効いていないとは限りません。
一方で、切開や縫合の際に明らかな鋭い痛みを感じる場合には、我慢する必要はありません。
その場合は麻酔の効いている範囲を確認し、必要に応じて局所麻酔を追加してから手術を続けます。
麻酔が切れてきた後
手術後、局所麻酔の効果が薄れてくると、創部に
ヒリヒリする
ジンジンする
ズキズキする
といった痛みを感じることがあります。
痛みの程度や続く期間には個人差がありますが、必要に応じて鎮痛薬を使用しながら経過をみます。
また、術後は痛みだけでなく、腫れや包帯による圧迫感などを「痛い」と感じることもあります。
「一番痛いタイミング」は人によって違います
結局のところ、全員に共通して「ここが一番痛い」と決めることはできません。
麻酔注射が一番気になったという方もいれば、術後に麻酔が切れてからの方が気になったという方もいます。
大切なのは「痛みがまったくないこと」を前提にするのではなく、どのタイミングで痛みが起こる可能性があり、そのときにどう対応するのかをあらかじめ知っておくことです。
局所麻酔はどのくらい痛い?
包茎手術では、多くの場合、局所麻酔を使用して痛みを抑えてから手術を行います。
局所麻酔そのものにも注射が必要なため、完全に無痛というわけではありません。
ただし、麻酔が十分に効けば、その後の切開や縫合による痛みを大きく軽減できます。
麻酔のときに感じるのは「針」と「薬液」の刺激
局所麻酔では、陰茎の根元付近や手術する範囲の周囲などに麻酔薬を注射します。
このときには、
針を刺すときのチクッとした痛みと、
麻酔薬が組織に入るときの圧迫感やしみるような刺激
を感じることがあります。
痛みの程度には個人差がありますが、麻酔が効いてくるにつれて、その後の注射や処置の刺激も感じにくくなっていきます。
包茎手術では複数の方法を組み合わせることがあります
局所麻酔の方法には、陰茎の感覚を伝える神経を麻酔する陰茎背神経ブロックや、手術する部分の周囲に麻酔薬を注入する局所浸潤麻酔などがあります。
実際には一つの方法だけとは限らず、手術範囲や麻酔の効き方を確認しながら、必要に応じて組み合わせたり追加したりします。
麻酔が効いているか確認してから手術を始めます
麻酔を注射した直後に、そのまま切開を始めるわけではありません。
麻酔が効くまで待ち、手術する範囲の痛覚が十分に抑えられていることを確認してから手術を開始します。
それでも手術中に鋭い痛みを感じる場合には、我慢する必要はありません。
痛みを感じる場所を確認し、必要に応じて麻酔を追加します。
亀頭が敏感だと「麻酔が効いていない」と感じることも
真性包茎などで普段ほとんど亀頭が露出していない方では、亀頭が刺激に慣れておらず、触れるだけでも非常に敏感に感じることがあります。
ここで重要なのは、
「触ると強く感じる」=「切開する場所の麻酔が効いていない」
とは限らないことです。
局所麻酔によって痛覚が十分に抑えられていても、触られている感覚や圧迫感などが完全になくなるとは限りません。
亀頭が非常に敏感な方では、こうした感覚を強い不快感や痛みに近いものとして感じることがあります。
そのため、手術中は単に「痛い・痛くない」だけではなく、どのような刺激を感じているのかを確認しながら麻酔の効き方を判断することが大切です。
不安が強い場合は手術前に伝えておきましょう
注射が苦手な方や、亀頭に触れられるだけでも強い刺激を感じる方は、あらかじめ医師に伝えておくとよいでしょう。
麻酔の方法だけでなく、どのような感覚が残る可能性があるのかを事前に知っておくことも、手術中の不安を減らすためには重要です。
手術中に痛みを感じることはある?
局所麻酔が十分に効いていれば、包皮を切開したり縫合したりするときの鋭い痛みは通常抑えられます。
ただし、麻酔をしていても手術中の感覚がすべてなくなるわけではありません。
ここをあらかじめ知っておくと、「感覚がある=麻酔が効いていない」と必要以上に心配せずに済みます。
麻酔が効いていても残る感覚があります
局所麻酔では痛覚を抑えることができますが、
触られている感じ
押される・引っ張られる感じ
器具が当たる感じ
などの感覚が残ることがあります。
また、止血や切開のために電気メスを使用する場合、通常の切開とは異なる刺激や熱感のような感覚を感じることがあります。
こうした感覚があるからといって、必ずしも麻酔が効いていないわけではありません。
亀頭への刺激を「痛い」と感じることもあります
特に真性包茎などで、これまで亀頭がほとんど露出していなかった方では、亀頭が刺激に慣れておらず、ガーゼなどで触れられるだけでも強い刺激を感じることがあります。
この場合、切開する部分の痛覚は麻酔で抑えられていても、亀頭への接触を「痛い」「ヒリヒリする」と表現することがあります。
これは、麻酔が効いていないことによる痛みとは必ずしも同じではありません。
我慢しなくてよい痛みもあります
一方で、
切られたときに鋭く痛む
縫合のたびにはっきり痛む
特定の場所だけ強く痛む
といった場合には、麻酔が十分に効いていない部分が残っている可能性があります。
その場合は我慢せず、手術中でも医師に伝えてください。
麻酔の効いている範囲を確認し、必要であれば局所麻酔を追加してから手術を続けます。
「痛み」と「刺激」を区別しながら確認します
手術中に何かを感じた場合には、
「チクッとする」
「熱い感じがする」
「引っ張られている」
「触られるのがつらい」
など、どのような感覚なのかを伝えることも重要です。
医師側もその内容を確認することで、麻酔を追加すべき痛みなのか、麻酔が効いていても残る刺激なのかを判断しやすくなります。
包茎手術は、患者さんが痛みを我慢しながら受ける手術ではありません。
気になる感覚があればその都度伝え、確認しながら手術を進めることが大切です。
包茎手術後の痛みはどのくらい続く?
包茎手術が終わった直後は局所麻酔が効いているため、痛みをあまり感じないことがあります。
その後、麻酔の効果が薄れてくるにつれて、傷口のヒリヒリ感やジンジンする痛みを感じることがあります。
痛みの程度や続く期間には個人差がありますが、一般的には術後早期ほど感じやすく、傷が治っていくにつれて徐々に軽くなっていきます。
手術当日|麻酔が切れてくると痛みが出ることがあります
手術直後は麻酔が残っていますが、時間が経つと徐々に感覚が戻ってきます。
このタイミングで、
ヒリヒリする
ジンジンする
ズキズキする
包帯で締め付けられる感じがする
などの症状を感じることがあります。
痛みが出てから我慢する必要はなく、処方された鎮痛薬がある場合は、指示された方法で使用します。
翌日〜数日|腫れや傷の刺激による痛み
術後数日は、創部の炎症や腫れがある時期です。
歩いたときに下着と擦れたり、包帯交換で創部に触れたりすると、普段は気にならなくても一時的に痛みを感じることがあります。
また、亀頭がこれまで包皮に覆われていた方では、亀頭が下着に触れる刺激そのものを強く感じることがあります。
これは手術創そのものの痛みとは別で、亀頭が露出したことによる過敏さが関係しています。
数日〜1週間|徐々に痛みは落ち着いていきます
大きな問題がなければ、術後早期の痛みは徐々に軽くなっていきます。
ただし、傷を押したときの痛みや、縫合部の違和感、勃起したときの突っ張りなどは、術後早期の痛みが落ち着いた後もしばらく残ることがあります。
「普段は痛くないけれど、触ると痛い」という状態も珍しくありません。
傷が完全に落ち着くまでにはさらに時間が必要なので、痛みがなくなった=傷が完全に治った、という意味ではありません。
痛みは「強さ」だけでなく「変化」も大切です
術後の痛みには個人差があるため、「何日で完全になくなる」と一律に決めることはできません。
それよりも重要なのは、時間とともに痛みが軽くなっているかどうかです。
術後数日たってから急に痛みが強くなる、痛みとともに腫れが急激に増える、発熱や膿のような分泌物がみられるなどの場合には、通常の術後経過とは異なる可能性があります。
そのような場合には、自己判断で様子をみ続けず、手術を受けた医療機関へ相談しましょう。
夜間・睡眠中に痛くなることはある?
包茎手術後に意外と気になりやすいのが、睡眠中や起床時の勃起による痛みです。
男性では睡眠中に自然な勃起が繰り返し起こるため、術後に完全に避けることは困難です。
そのため、
「寝ている間に勃起して傷が開かない?」
「朝立ちすると縫ったところが痛いけど大丈夫?」
と心配になる方もいます。
勃起すると傷が引っ張られて痛むことがあります
包茎手術では、勃起したときの長さや皮膚の余裕も考慮して包皮の切除量を決めます。
それでも術後早期は、傷がまだ治癒しておらず、腫れもあるため、勃起すると縫合部分に張力がかかります。
そのため、
「傷が引っ張られる」
「突っ張る」
「縫ったところがズキッとする」
といった痛みで目が覚めることがあります。
特に手術後数日は、この症状を感じやすい時期です。
勃起しただけで傷が開くとは限りません
夜間に勃起して痛みを感じても、それだけで縫合した傷が開いてしまったという意味ではありません。
術後にある程度の勃起が起こることは想定されます。
一方で、術後早期に強い刺激を加えたり、性行為や自慰行為などによって意図的に勃起を持続させたりすると、創部に余計な負担がかかります。
そのため、傷が十分に治癒するまでは、性行為や自慰行為は医師から指示された期間まで控えることが重要です。
夜間勃起を完全に防ぐ必要はありません
睡眠中の生理的な勃起を自分の意思で完全に防ぐことはできません。
そのため、「絶対に勃起しないようにしなければ」と過度に心配する必要はありません。
勃起して痛みを感じた場合には、一度起きて姿勢を変える、排尿するなどして、自然に勃起がおさまるのを待つとよいでしょう。
無理に陰茎を曲げたり、強く押さえつけたりする必要はありません。
強い痛みや出血を伴う場合は確認が必要です
夜間勃起による一時的な突っ張りや痛みは起こり得ますが、
急に強い痛みが生じた
出血が増えた
傷が開いているように見える
腫れが急激に強くなった
といった変化がある場合には、創部の状態を確認する必要があります。
特に、痛みがおさまったかだけではなく、出血や傷の状態に変化がないかも確認しましょう。
気になる変化がある場合には、手術を受けた医療機関へ相談してください。
包茎手術後、排尿するときは痛い?
包茎手術後に、
「おしっこのときに痛くない?」
「尿が傷にかかって大丈夫?」
と心配される方もいます。
通常の包茎手術では、尿道そのものを切開するわけではありません。
そのため、手術をしたこと自体によって尿道の中が痛くなるわけではありません。
ただし、術後の状態によっては、排尿時にしみたり、違和感を感じたりすることがあります。
尿が傷に触れるとしみることがあります
包茎手術の傷は陰茎の皮膚にあります。
排尿時に尿が創部に付着すると、特に術後早期はヒリヒリしたり、しみるような刺激を感じることがあります。
多少しみる程度であれば、必ずしも異常というわけではありません。
排尿後は、医療機関から指示された方法で創部を清潔に保ちましょう。
腫れや包帯で尿が飛び散ることもあります
術後は腫れがあったり、陰茎に包帯を巻いていたりするため、一時的に
尿がまっすぐ飛ばない
尿が二方向に分かれる
普段より飛び散る
といったことがあります。
そのため、術後早期は座って排尿する方が周囲を汚しにくく、落ち着いて排尿できます。
これは尿道に問題が起きたとは限らず、腫れや包帯の影響で一時的に起こることがあります。
「排尿時痛」が強い場合は別の原因も考えます
一方で、
尿道の奥が強く痛む
排尿のたびに強い灼熱感がある
尿道から膿のような分泌物が出る
発熱がある
といった症状は、単に手術創に尿が触れているだけでは説明できないことがあります。
尿道炎や尿路感染症など、包茎手術とは別の原因も考える必要があります。
尿が出にくい・出ない場合は相談してください
術後の腫れや包帯の圧迫などによって、排尿しづらく感じることがあります。
しかし、
尿がほとんど出ない
強い尿意があるのに排尿できない
排尿困難が急に悪化した
といった場合には、そのまま我慢せず手術を受けた医療機関へ連絡してください。
つまり、包茎手術後の排尿では、創部に尿が触れたときの刺激や、一時的な尿の飛び散りは起こり得ますが、強い排尿時痛や排尿できない状態は別に考える必要があります。
包帯交換は痛い?
包茎手術後は、出血や腫れを抑え、創部を保護するために包帯を使用することがあります。
包帯交換そのものに強い痛みが出るとは限りませんが、術後早期は傷が敏感なため、包帯を外すときや創部に触れたときに痛みを感じることがあります。
包帯が傷に付着していると痛むことがあります
術後早期は、傷から少量の血液や浸出液が出ることがあります。
それが乾燥すると、ガーゼや包帯が創部に付着し、そのまま剥がそうとすると痛みや出血につながることがあります。
包帯が傷に張り付いている場合には、無理に引っ張って剥がさず、医療機関から指示された方法で少しずつ外すことが大切です。
亀頭に触れるだけで痛く感じることもあります
真性包茎などで、それまで亀頭がほとんど露出していなかった方では、包帯交換の際にガーゼや指が亀頭に触れる刺激そのものを痛く感じることがあります。
これは縫合した傷の痛みとは別で、亀頭が刺激に慣れていないことによる過敏さが関係している場合があります。
時間の経過とともに刺激に慣れていくことが多いため、必要以上に強く触ったり、慣らすためにこすったりする必要はありません。
包帯は「強く巻けばよい」わけではありません
術後の包帯には、創部を保護したり出血や腫れを抑えたりする役割があります。
しかし、必要以上に強く巻くと、強い痛みや圧迫感の原因になることがあります。
反対に、緩すぎると十分な圧迫ができなかったり、包帯がずれたりすることがあります。
そのため、自己流ではなく、手術を受けた医療機関から説明された方法で交換することが重要です。
少量の出血と、止まらない出血は分けて考えます
包帯交換の際に傷が刺激され、少量の血がにじむ程度であれば起こることがあります。
一方で、
圧迫しても出血が止まらない
包帯が短時間で血液に染まる
血液が滴るように出続ける
急に腫れが大きくなってくる
といった場合には、通常の「少しにじんだ」状態とは異なります。
新しい包帯に交換することだけを繰り返さず、まず適切に圧迫し、それでも出血が続く場合には手術を受けた医療機関へ連絡してください。
包帯交換も術後治療の一部です
包茎手術では、手術そのものだけでなく、術後の圧迫や創部管理もその後の経過に関わります。
「痛いから触らない」「怖いから包帯を巻きっぱなしにする」と自己判断するのではなく、決められた時期と方法で管理することが大切です。
交換方法が分からない、うまく巻けない、傷の状態が心配といった場合には、無理に自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
包茎手術後の痛みを少なくするためにできること
包茎手術後の痛みを完全になくすことはできませんが、適切な鎮痛薬の使用と術後管理によって、痛みや腫れを抑えることはできます。
特に術後早期は、傷に余計な負担をかけないことが大切です。
鎮痛薬は我慢しすぎずに使用する
手術後は、必要に応じて鎮痛薬を使用します。
「できるだけ薬を飲まない方がいい」と考えて強い痛みを我慢する必要はありません。
処方された鎮痛薬がある場合には、用法・用量を守って使用しましょう。
また、自己判断で複数の鎮痛薬を重ねて使用するのではなく、効きが不十分な場合は医療機関に相談してください。
術後早期は無理に動きすぎない
手術直後から日常生活すべてを禁止する必要はありませんが、長時間歩いたり激しく身体を動かしたりすると、血流が増えて腫れや出血が強くなることがあります。
特に術後早期は無理をせず、創部に負担がかからないように過ごしましょう。
飲酒や激しい運動は控える
飲酒や激しい運動は血流を増加させ、術後の出血や腫れを悪化させる可能性があります。
痛みそのものだけでなく、腫れや出血が増えることで結果的に痛みが強くなることもあります。
再開時期については、手術を受けた医療機関の指示に従ってください。
包帯を適切に管理する
術後の圧迫は、出血や腫れを抑えるために重要です。
ただし、前章で説明したように、強く巻けば巻くほどよいわけではありません。
適切な圧迫を行い、決められたタイミングで交換することが大切です。
包帯を巻いた後に強い痛みやしびれが出たり、亀頭の色が明らかに悪くなったりした場合には、過度な圧迫がないか確認が必要です。
傷を必要以上に触らない
傷が気になって何度も確認したり、亀頭の過敏さを早く改善しようとして刺激したりする必要はありません。
術後早期は、創部を清潔に保ちながら、必要以上の刺激を与えないことが基本です。
また、傷が治ってくるとかゆみを感じることもありますが、強くこすったり掻いたりしないようにしましょう。
性行為・自慰行為は傷が治るまで控える
睡眠中の自然な勃起は完全には防げませんが、性的刺激によって意図的に勃起させると、縫合部分に負担がかかります。
特に性行為や自慰行為では、勃起だけでなく摩擦や牽引も加わるため、術後早期には創部離開や出血につながる可能性があります。
再開時期は傷の治り方によっても異なるため、医師から指示された期間を守りましょう。
痛みを我慢するより「経過を見る」ことが大切です
術後の痛みは、ある程度起こり得るものです。
重要なのは痛みがあるかどうかだけではなく、日を追って少しずつ軽くなっているかです。
適切に鎮痛薬を使用していても痛みが強くなっていく場合や、急激な腫れ・出血などを伴う場合には、単なる術後痛ではない可能性があります。
その場合は「もう少し我慢すれば治る」と判断せず、医療機関へ相談してください。
「普通の術後痛」ではない可能性がある症状
包茎手術後には、ある程度の痛みや腫れ、内出血などがみられることがあります。
特に術後数日は、
傷がヒリヒリする
触れると痛い
勃起すると突っ張る
ある程度腫れている
少量の血液がにじむ
といった症状があっても、必ずしも異常とは限りません。
大切なのは、症状の強さだけではなく、その後どのように変化しているかです。
痛みが急に強くなってきた
通常の術後痛は、時間の経過とともに徐々に軽くなっていくことが一般的です。
一度落ち着いていた痛みが急に強くなったり、鎮痛薬を使用しても強い痛みが続いたりする場合には、創部の状態を確認する必要があります。
特に、痛みと同時に腫れや赤みが急に強くなっている場合には注意が必要です。
陰茎が急激に腫れてきた
包茎手術後にはある程度の腫れは起こり得ます。
しかし、
短時間で腫れが大きくなる
片側だけ大きく膨らんでくる
強い痛みを伴って腫れてくる
といった場合には、皮下に血液がたまる血腫などの可能性があります。
特に術後早期に急激な変化がみられた場合には、医療機関へ連絡しましょう。
圧迫しても出血が止まらない
傷から少量の血液がにじむ程度であれば、術後早期にはみられることがあります。
一方、
血液が滴るように出続ける
包帯が短時間で血液に染まる
指示された方法で圧迫しても出血が続く
場合には、医療機関への連絡が必要です。
出血している部分を何度も確認するために包帯を外したり、傷を触ったりすると、かえって止血しにくくなることがあります。
赤み・熱感・膿・発熱がみられる
術後の傷には多少の赤みや腫れがみられることがあります。
しかし、時間が経つにつれて、
赤みが広がってくる
熱をもって腫れてくる
膿のような分泌物が出る
悪臭がする
発熱を伴う
といった変化がみられる場合には、感染を考える必要があります。
亀頭の色が明らかに悪い・強いしびれがある
包帯による圧迫が強すぎると、亀頭への血流に影響する可能性があります。
亀頭が明らかに青紫色・黒っぽく変化している、強いしびれや冷たさを感じる、強い痛みが続くといった場合には、早めの確認が必要です。
単に「術後だから腫れているだけ」と自己判断せず、医療機関へ連絡してください。
傷が開いているように見える
縫合部分には術後の腫れや凹凸があるため、「傷が開いたように見える」と心配になることがあります。
一方で、縫合部が実際に離れている、出血を伴っている、傷の深い部分が見えるといった場合には、創部離開の可能性があります。
必ずしも再縫合が必要になるとは限りませんが、状態の確認が必要です。
「いつもと違う」と感じたら相談してよい
術後の正常な経過と合併症の初期症状は、患者さん自身では判断しにくいことがあります。
そのため、
「このくらいなら我慢した方がいいのかな?」
と迷うような場合でも、写真や診察などで確認してもらうことには意味があります。
特に、時間とともに悪化している症状、急激な変化、強い出血や色調変化がある場合には、次回の予定された診察まで待たずに医療機関へ相談しましょう。
包茎手術の痛みについてよくある質問
Q1. 包茎手術で一番痛いのは麻酔ですか?
麻酔の注射を一番痛く感じる方もいますが、全員に共通して「麻酔が一番痛い」とは言えません。
局所麻酔では、針を刺すときや麻酔薬を注入するときに刺激を感じます。一方、術後に麻酔が切れてからの傷の痛みや、夜間勃起による突っ張りを強く感じる方もいます。
Q2. 手術中は本当に痛くないですか?
十分に局所麻酔が効いていれば、切開や縫合による鋭い痛みは通常抑えられます。
ただし、触られる、押される、引っ張られるといった感覚や、電気メス使用時の刺激などを感じることがあります。
明らかな痛みを感じた場合には我慢せず伝えてください。麻酔の効きを確認し、必要に応じて追加します。
Q3. 亀頭に触れるだけで痛いのですが大丈夫ですか?
真性包茎などで、それまで亀頭がほとんど露出していなかった方では、露出した亀頭が非常に敏感に感じられることがあります。
下着やガーゼが触れるだけでも、ヒリヒリしたり痛みに近い刺激を感じたりすることがあります。
これは手術創そのものの痛みとは別で、時間の経過とともに刺激に慣れていくことがあります。
Q4. 術後の痛みは何日くらい続きますか?
個人差がありますが、術後早期ほど痛みを感じやすく、その後徐々に軽くなっていくのが一般的です。
数日たっても触ったときの痛みや違和感、勃起時の突っ張りなどが残ることはあります。
「何日目か」だけではなく、日を追って痛みが軽くなっているかを見ることが重要です。
Q5. 朝立ちや夜間勃起で傷が開きませんか?
睡眠中の自然な勃起は避けることができず、術後にも起こります。
勃起によって縫合部が突っ張って痛むことはありますが、勃起しただけで必ず傷が開くわけではありません。
ただし、術後早期の性行為や自慰行為では勃起に加えて摩擦や牽引も加わるため、医師から指示された期間は控えましょう。
Q6. 痛み止めは飲んでも大丈夫ですか?
術後に鎮痛薬を処方されている場合には、指示された用法・用量で使用して構いません。
強い痛みを無理に我慢する必要はありません。
一方、鎮痛薬を使用しても痛みが強くなっていく場合には、単なる術後痛ではない可能性もあるため、創部の状態を確認する必要があります。
Q7. どのくらい痛かったら病院に連絡した方がいいですか?
痛みの強さだけでなく、時間とともに悪化しているか、ほかの症状を伴っているかが重要です。
特に、
急激に強くなる痛み、急速な腫れ、圧迫しても続く出血、発熱や膿、明らかな色調変化、創部が開いている
などがみられる場合には、次回診察まで待たず、手術を受けた医療機関へ相談してください。
包茎手術の痛みは、タイミングによって異なります
包茎手術では局所麻酔を使用するため、十分に麻酔が効いていれば、手術中の切開や縫合による痛みは通常抑えられます。
一方で、包茎手術にはまったく痛みがないわけではありません。
痛みや刺激を感じる可能性があるのは、主に、
- 局所麻酔をするとき
- 手術中の刺激や牽引
- 麻酔が切れてきた後
- 夜間や起床時の勃起
- 亀頭が下着などに触れたとき
- 包帯を交換するとき
などです。
特に、これまで亀頭がほとんど露出していなかった方では、亀頭に触れるだけでも強い刺激を「痛い」と感じることがあります。
これは必ずしも麻酔が効いていないという意味ではなく、切開や縫合による痛みとは分けて考える必要があります。
また、手術後の痛みは「何日続いたか」だけではなく、時間とともに少しずつ軽くなっているかを見ることも重要です。
急激に痛みや腫れが強くなる、出血が止まらない、発熱や膿がみられるなど、通常の経過とは異なる変化があれば、手術を受けた医療機関へ相談しましょう。
医師からひとこと
「包茎手術を受けたいけれど、痛いのが怖い」
という理由で手術を迷っている方は少なくありません。
痛みの感じ方には個人差があるため、「絶対に痛くない」とお伝えすることはできません。
一方で、包茎手術は痛みを我慢しながら受けるものでもありません。
手術前には局所麻酔を行い、麻酔が十分に効いていることを確認してから手術を開始します。 手術中に明らかな痛みがあれば、必要に応じて麻酔を追加します。
また、手術中には痛みとは別に、触られている感覚や引っ張られる感覚、電気メス使用時の刺激などを感じることがあります。
特に亀頭が敏感な方では、こうした刺激を強く感じることもあるため、不安なことや痛みを感じた場合には遠慮せず、その場で医師に伝えてください。
そして、包茎手術では手術中だけでなく、術後の痛みや腫れ、出血などについて相談できる環境も大切です。
当院では、手術前に麻酔や術後の経過についても説明し、手術後も創部の状態を確認しながらフォローしています。
**「まず話だけ聞きたい」「痛みや麻酔について詳しく知ってから考えたい」**という段階でも、手術を急いで決める必要はありません。
現在の状態や希望を確認したうえで、納得できる治療方法を一緒に検討していきましょう。
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